根のほうから入れる


 ほうれん草を大きく分ければ葉の部分と根の部分になるが、はっきりいって葉の部分は一瞬でゆであがる。それに対し、根の部分は中まで火が通るのに時間がかかる。だから、根のほうを長く湯の中においておきたいので、根のほうからいれる。
 ほうれん草は一気に鍋に入れることはできない(できるとしたら鍋が大きすぎる)。根を入れてしばらくするとやわらかくなってくるので、菜箸でうまいこと折り曲げてすこしずつ湯の中に沈めてゆく(全部浸からないようならばお湯が足りない)。