材料: 豚肉



 野菜いための具としては基本中の基本である。
 豚肉は、薄切り肉という、ほとんど炒め専用みたいな肉が売っているので、それを買ってくる。一回一人前で 100g ぐらいが適当だろう(が自分(男)が食べるんなら 150g ぐらいあってもいいかも)。
 気合いをいれて作る場合は、炒める前にボウルに入れて、酒と醤油を小さじ半分(肉100gあたり)ぐらい入れて、手でもむようにまぜてから、5 分ぐらい置いておく(これを「下味をつける」という)といっそうおいしくなる。が、命懸けの料理においては、なくてもいい。
 炒めるときには、油をひいて最初にいため、火が通ったら、一度、皿にあけ、調味料を入れる直前に鍋に戻すといい。というのは、他の野菜を入れた後に入れると熱が伝わりにくくなって、「強火でパリッ」のおいしさは出せないのだが、最初に入れてしまうと、今度は火が通り過ぎて固くなってしまうからだ。
 豚肉は、確実に火を通さないと、かなりの確率で「あたる」と言われている。最近は、飼育技術の発達で、危険性は低くなってきているが、用心に越したことはない。食べる時に、火がしっかり通っているかどうか、気をつけることだ。