Ethernet 用 UTP ケーブルの配線のしかた

成端編 -- モジュラジャックの圧着

5. ためす

敷設したケーブルは必ずテストしましょう。最初は動いているように見えても、実際に使い始めると接触が悪かったり信号が反射することがあります。

今回使用するケーブルテスターです。右のスイッチがたくさんあるほうがマスター、左がリモートです。 テストは、ケーブルの片方にリモートを接続し、もう片方にマスターを接続して行います。

テスターはキャリーケースに入れたまま使用できます。 両方とも、充電池を内蔵しているので、どこでもテストできるようになっています。電池がなくなってきたら電源をつないでやりましょう。



作ったケーブルの片方の端にリモートを接続し、スイッチを ON にします。 もう片方の端にマスターを接続し、スイッチを AUTO TEST にあわせます。

テストの種類が 100BASE-TX になっていることを、画面を見て確かめましょう。



TEST ボタンを2回ぐらい押すと、カチ、カチと音を立てながらテストを行います。写真は、テストがすべて通った状態です。



上下キーで選択して ENTER を押すと、テストの詳細を見ることができます。

写真は WIRE MAP を見たところです。全部の線が同じ番号同士で結線されていることがわかります。 端子の圧着に失敗すると、たいてい WIRE MAP で番号が違っていたり、結線していなかったりします。

実は1、2、3、6の4本の線だけつながっていれば 10BASE-T や 100BASE-TX のケーブルとして使用できます。 しかし、新しい規格では8本とも使うものがあるので、注意してください。



端子の圧着に失敗した場合は、失敗した端子をニッパで切り落として、もう一度つけなおします。 といっても、どっちの端が失敗したかわからない場合が多いのですが、そういう場合はあきらめて両方つけなおしましょう。 いちど圧着した端子は再利用できません。

何度付けなおしてもテストが通らない場合は、ケーブルそのものに問題があるのかもしれません。 長すぎたり、ケーブルの途中に変なふうに力がかかっていたりしないかどうか、確認してみてください。




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