好奇心の轍

脳・心・人工知能といった、よくわからんものを研究するふりをしながら、日々と人生についてつらつらと考えている「たっきー」のブログです。
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2004/05/20 (Thu)

以下、18日の日記の続きです。ようやくインターネットにつなげたので。

[英国] やっぱり遠かった

ソウルからロンドンの飛行機は満席だった。飛行経路はまっすぐ行くかと思ったら、かなり南側に迂回して、北京辺りを通過してから北西に進路を変える。北朝鮮の存在を改めて思い知る。

アシアナはやっぱりなんか快適な気がする。座席間隔も 80cm だが以前の ANA よりひざがひっかからず、足が伸ばせる気がする。B747 の座席のヘッドレストが動かせるのだが、縦回転方式になっていて、睡眠時にはかなりしっかり頭を受け止めてくれる。毎回韓国語で話しかけられるのを我慢すれば悪くない。ただ、スクリーンの位置が悪くて、映画がみえなくてつまんなさそうにしている人がいた。

飛行機ではうしろのおっちゃんがかなりうっさくてまいった。椅子を倒すとゴンゴンするし、テーブルの出し入れは乱暴だし、あげくに僕の背もたれに後ろから突っ伏して寝たりする。背後からシェイクされる方の身にもなってくれ。これだけ激しいと椅子を倒すのも気を使う。

そもそも椅子を倒すときに、後ろの人の空間を侵食するから悪いのだ。背もたれの角度を変更したいだけなら、座面が前に移動するようにすればいい。と思うのだが、なかなかそうはいかないようだ。通路幅を確保しないと非常時の脱出に差し支える。

飛行機の座席の図

いっそのこと、発想の転換で、飛行機の機体ごと機首を上げてはどうだろう。座席ごとのリクライニングと組み合わせればフルフラットシートも夢ではない。現在のエコノミークラスと同じ人口密度でフルフラットシートが実現できるとなればみんな喜ぶだろう。ちょっと空気抵抗がでかくなるが、この形で飛ぶようにもともと設計しておけば問題ない気もする

斜めの飛行機の図

そういえば成田の京成たびるーむは開いていた。なんでも朝8時からやっていて、連絡をもらえればそれ以前でも対応すると言う。失敗したなあ。£1=197円で予約できてたのに。

[英国] 到着

ロンドンに着いた。遠かった。ぽかぽか陽気で気分いい。

トラベラーズチェックを£100換金。AmExのカウンターでやったら、調べた後に「You can get face value」といわれた。というか、調べないと分からないの?

Brighton までのバスチケットを買う。なんか「荷物は保証しない」とかぺらぺらと言われて、Yes と答えたら荷物の保険料を追加でとられていた。まあいいや。

Brighton につくとN君が待っていた。前の研究室の後輩で、いま Sussex に滞在中なのだ。Brighton の地図を買っておいたと渡してくれる。この地図がとっても役に立った。いいひとだ。N君が明日からカナダで学会なので、その間あいているN君の家に、家が見つかるまで泊めてもらうようお願いしていたのが OK だという。ありがたい。しかし彼が朝8時に出発なので、明日はその前に家まで行かなければいけない。

今日はユースホステルにとまる。じつはホステル初体験なのだった。ノートPCとかスーツケースを持って泊まるところじゃないね。チェーンロックと南京錠を持ってくればよかった。

[英国] 2日目

朝は早起きしてN君の家に行く。

朝6時50分にチェックアウト。バスに乗ってN君の家に向かうと、途中でN君が自転車で走っているのを追い越した。日本に出す書類のため大学で徹夜したらしい。まだ学会の発表原稿ができてないし別の学会の Camera ready の締め切りもあるよーといって泣きながら飛んでいった。お疲れ様。

N君の家のlandladyと話す。一晩£5でいいとのこと。ありがたい。landladyも余分に家賃が入って得だし僕も安く泊まれて得である。

荷物を置いて身なりを整え、大学にいって Feng 教授に会う。よく来たねと歓迎してくれた。本当にいいひとだ。ちょっと英語が聞き取りにくいのだけが難点だが、それは今後ゆっくり鍛えればいいや。とりあえずセミナーがあるのでそれに出席することと、週末ぐらいには研究について話し合う時間をセットアップしましょうということになった。さらに、2人部屋のオフィスを割り当ててくれるという。ありがたい。オフィスは明日からなので、今日はとりあえず temporal な部屋を借りて、ネット接続のセットアップ。するが、なかなかうまくいかない。

午後は家探しである。いいのがあるかな?

[英国] 家探し難航

まず、大学の中にある Housing Office に行って相談する。

大学が仲介している物件のリストを渡されて、それにかけてみるか、不動産屋の web ページで探せという。ただし、3か月だと契約を結ぶのは難しいので、landlord のいる家に house share するのがいいのではないか、といわれた。ちなみにN君も house share である。landlord がいなくて、普通に大きい家を学生数人で借りるパターンも多いが、それだと契約を結ぶことになるから大変だという。

夏休みになると大学の寮があくという話もあったが、夏休みは6月中旬から9月中旬までだという。6月までどうすればいいんじゃい。無理である。

しかし、8月までだと夏休み期間中に退去となるわけで、大家さんにとっては都合がいいのではないか、と踏んだ。新学期の住人を受け入れられるし、夏休みは町全体で空室率が上がるので、その間を埋める人と思ってくれれば、意外といけるかも、と考えていた。

しかし、大変である。なにが大変って、ことばがしんどい。

さいしょにかけた相手は携帯電話で、音が悪いのでなかなか聞き取れない。ゆっくりしゃべってくれと何度もいうが、それでも聞き取れない。そのうち相手がいらいらしてくるのがわかる。やっと聞き取れて、「つまり、僕は学生以外なので受け入れられないということですね」とかいってたら、「そうだよ、バーイ、バーイ、バーイ!!!(ガチャ)」。これにはかなりへこんだ。まあ仕事中で忙しかったのかもしらんけど、そんなにつらく当たらなくてもよぉ。気を取り直して次の電話をするまでだいぶ時間がかかった。

あと、公衆電話が高い。日本なら¥10入れれば通話ができるが、こっちだと最低20pとか、30pとか。それでかけて留守番電話だったりしたら悲しいことこの上ない。そもそもそんなにコイン持ってないし。クレジットカードが使えるので一度やってみたら£1とられていた。市内通話で一回¥200も取られていては、とてもじゃないが持たない。大学の本屋でテレホンカードを買ったが、なんかフリーダイヤルにかけて番号を入力するタイプだった。どうみても市内電話向きではないが、まあないよりましか。

housing office そばの掲示板にもいろいろ housemate wanted などと書いてあるが、なかなかいいのがない。いわれた web ページも見たが、シェアリングの物件はほとんどない。easyroommate というサイトにたどり着くが、掲載しているひとにこちらから連絡するには会費を払わなければいけないとか。10日で£20、30日で£25だって。見つかるかどうかもわからんのに高すぎ。

それから何件かかけるが、"I'm worried that the room is full" とか、ついさっき人がはいったとか、そんなんばっかり。ぜんぜんあいてない。もしかして発音が悪いから一杯だといって断っているんじゃないかと勘ぐってしまうぐらいあいてない。交通に便利なところがいいとか思っていたが、もうそんなえり好みできる状況じゃないし。もともと即入居可の物件が10ぐらいしかなかったのに、残り2個ぐらいになってしまった。

このさい、全部だめだって確認しようぐらいの勢いで電話したところ、意外に悪くないとこにいきあたった。Lewes という、Brighton とは反対側の閑静な町のほう。今から見に行ってもいいというので、電車に乗って向かった。

メゾネットというのだったか、ヨーロッパ特有の長屋みたいにつながった家である。とても優しそうな老夫婦が出迎えてくれた。中をみせてもらうが、なかなか悪くなさそうである。とおもったら爆弾が・・・。その部屋はまえのひとが25日まで使うという。がーん。でも20分ぐらい時間を割いて、ゆっくり話をしてくれた。インターネットを引きたいというと、難しいかも、とはいうけど、真剣に検討してくれる。いい人だなあ。ただ日付だけが問題か。2,3日中に電話すると約束して帰った。

その後、最後の一軒にかけてみる。Moulsecoomb という、町と大学の間にあってどっちからも遠いという微妙な場所。8月には人が入っちゃうのよ、とかいってるので、8月までしかいないから、というと、しばらく悩んでいたが一応OKだという。とりあえず明日見せてもらうことにした。

その後、バスの一日券の元を取るため、Sainsbury's までバスで行って買い出し。レンジでチン系のものを買って、N君の家でひとりで食べる。時差ぼけがきつい。寝る。

本日のコメント(全1件) [コメントを入れる]
yoshinag (2004/05/21 (Fri) 19:22)

いやーヒースロー空港に行ったら飛行機の予約がされていなくてびっくりしました。12万円でその場で買う羽目になりましたよ。Air Canadaは非常に快適で良かったですが。旅行会社には既にお金を取られているのにひどい有様です。クレームをつけるのも疲れるし。<br>僕も、最初はどこにかけてもメールしてもダメだというので、日本人だから断られてるのかと思いましたがそんなことは無いようです。入居日が遅いところを探して行くと、見つかりやすいかもしれません。毎日こまめにチェックして新規物件を見つけるのが一番簡単ですが。Lewes はお城があるところですよね。僕は自転車で通うつもりだったので、Moulsecoomb とColdeanで探していました。ちなみに、うちは7月に僕が、8月にもう一人の人も出ます。