好奇心の轍

脳・心・人工知能といった、よくわからんものを研究するふりをしながら、日々と人生についてつらつらと考えている「たっきー」のブログです。
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2004/05/21 (Fri)

[英国] 3日目、研究室のメンバーと会う

朝4:30に目が覚める。しょうがないので起きて日記を書く。7時まで我慢して、Sainsbury's で買ったシリアルに牛乳をかけて食べたあとシャワーを浴びる。

今日は10:30に家の下見の待ち合わせである。場所が地図上でしかわからないので、9:50に家を出る。このへんとおもうところでバスを降りたが、The Avenue とかしかかいてなくてどこかわからない。しばらく迷っていたら、ほんとに地図上に The Avenue というとおりがあるのを発見。坂を上って家の場所を目指す。結構遠い。5分前に家のある場所に着いた。

時間ちょうどに車で landlord 夫婦が登場。40代ぐらいか。部屋をあけて見せてくれる。引越しが重なってごちゃごちゃとしているが、まあ普通の部屋であるといえよう。ただ、landlord と同居していないせいだと思うが、階段とかがかなりきたない。今週末には double bed の部屋も空くという。これはいいかも。

インターネットが使えるかどうか聞くと、そもそも電話線がないという。いまどきの学生はみんな携帯を持ってるからいらないんだと。なるほどね。でも、それだときついなあ。10分ほどで下見終わり。結局、後で電話して断った。

12:30のセミナーまで時間があるので、近くを走っていたバスで町のほうまで向かうことにする。Old Steine にあるバスセンター 1 Stop Travel で時刻表と前売り一日券を入手。ここで買うと£2.40と安い上にカードが使えるようだ。そのあとぶらぶらして ADSL 接続の CD などを探す。おなかがすいたのでピザでも買おうかと思ったら£10札では釣銭がないなどと断られたりしているうちに時間ぎりぎりになってしまい、いそいで大学に向かう。

セミナーは Benoit の視覚の motion orientation detectors の attractor competition の話と Paul の MANOVA 改良版の話。その後はサンドイッチが登場してランチタイム。研究室のみんなはなかなか楽しそうである。韓国映画を今晩見るけど一緒に行くかと誘われたので、いくと返事しておいた。場所を地図で教えてもらう。

その後 office に戻る。新しいオフィスの鍵をもらいたいが、担当の人に会えない。とりあえず今の部屋がまだ使えるようなので、そこでメールチェック、昨日までの日記を掲載。掲示板でメールした人から返事が来ていたので、インターネットは使えますかともう一度聞く。使えなかったら Lewes のほうにしよう。

持参した web カメラで日本とテレビ電話しようとするが、うまくいかない。こっちからの画像は届くというのでついつい何度もやってしまう。それと、自宅のサーバーから必要なデータをダウンロードする。結構量が多いけど大丈夫かな。などとやっていると、急に接続が切れた。あれ? なんでだ? どこかで線が抜かれたらしい。明日から部屋移動するっていったからかな。それとも・・・。アカウントの紙には、「大学の設備は研究用のものです。IRC チャットなどは許可していません。研究に関係ない大量のダウンロードは禁止です」と書いてあったりして、禁止されたことばかりやってた気もする。SoftEther 接続だから同一マシンに長時間接続しているように見えるだろうしなあ。

ともかくいったん家に戻り、晩御飯を食べてから再びでかけようとすると急に雲行きが怪しくなってきた。家を出た瞬間に雨が降り始め、バス停に着くと土砂降りになっていた。バス停の屋根があるのに足が濡れてしまう。しかもバスが時間に来ないし。

早めについて、周囲をうろうろ。そういや時差ぼけがあるんだった。映画館で寝そうだ。インターネットカフェを探したが8時で閉店だった。バスの時刻表で帰りのバスの時間を確認してから向かう。

今日の映画は Spring, Summer, Autumn, Winter... and Spring という buddism の作品だそうだ。すごいスローテンポな話だが面白かったので寝ずに見た。日本ではこの秋にロードショーだそうな。

帰りは研究室のメンバーに車で送ってもらえた。ありがたかった。着いたら12時。寝る。

[英国] 4日目、アカウントロックアウト?

6時ごろ目が覚めたが早すぎるので二度寝。目が覚めたら8時だった。シリアルを食べてから、歩いて学校へ。

大学のコンピュータセンターでしばらくネットサーフィン。だって部屋でつながんないし。印刷もしたいが部屋にプリンターがないのだ。後でどうするか聞かなきゃ。

Benoit の話は ERATO の岡本さんの話にも関係するかなーとおもって紹介しようと思ったが、論文が web で見つからず。これだと紹介できないなあ。ここ読んでるかなあ。

無線LANがあるらしいのでセットアップする。ここでは有線も無線もユーザーごとに MAC アドレスを管理しているのだ。印刷したりしていると、急につながってた無線LANがつながらなくなる。なんでだろう。昨日のこともあり、もしかしてアカウントロックアウトされたかと心配になる。

ようやく新しいオフィスの鍵がもらえた。Philip というフランス人と同室だ。彼もイギリスに来て2週間ということで英語が下手だが、僕も同程度なのでちょうどいいぐらい。咳がひどいのだけ気になる。日本から来たというと、日本の論文はよく読んでるよというのでみてみたら情報科学のkobaさんのだった。なんかうれしい。

有線ネットワークはやっぱりつながらない。この部屋では接続はするがパケットが一個も来ないのだ。いろいろ試すが復旧せず。もういちどコンピュータセンターに行って、結局2時間以上もいろいろ試したがダメ。3時ごろようやくネットワークの管理者を捕まえられたので何とかしてくれといって頼み込む。どこかをつなぎかえてもらったらうまくいった。アカウントは問題なかったらしい。なんだ。メールをチェックしたが、昨日の返事はまだ来ていない。

5時から先生と面談。そもそもテーマを考えてきたわけではないので難航する。1時間ぐらいいろいろ考えるが、なかなか難しい。先生はパルス同期パターンの学習で何かできないかといっている。僕は懐疑的だったりするが、とりあえずMaassの新しい論文とFrank Hpppensteadtという人の論文を読むといいと勧められた。一週間後にまた面談予定。

[英国] とりあえずの住処

その後、N君のコメントに従い家探しのリストをチェック。なんと、光熱費込み、インターネット込みで£60という物件が登場しているではないか。landlordがいないタイプだが、いけるかもしれない。さっそく連絡して下見に向かう。はっきりいってN君の家のすぐそばである。ここなら学校にも歩いていける。部屋ははっきり言って汚いが、ダブルベッドの部屋はけっこう広く、そこには燦然と輝くイーサネットのケーブルが・・・。交通の便とインターネットというポイントがそろっていたのでほとんど即決でそこに決めてしまった。

部屋を見せてくれた人は、私はただの agent でこれは私の家じゃないんだ、と言っていたが、隣の玄関 (同一の建物) に住んでいて、インターネットの線は自分の家から引いているという。なんでもこの家は Deposit もいらないし、1週間後に出て行っても、連絡して当日に出て行ってもかまわないという。ずいぶんとまあドライなところだ。とすると住人の関係もかなりドライと予想される。

洗濯済みのシーツ類一式と、食器一式をくれる。といってもどっちもかなり汚い。しかし必要なのでもらっておく。あと、前の人がおいてった電気ポットをくれるという。喜んでもらっておく。

N君の家のlandladyとお別れして、荷物を搬入した後、部屋の掃除に取り掛かった。予想以上の汚さである。というか、自分は意外ときれい好きであるということを思い知った。掃除機はあるかと聞いたら貸してくれたが、これは失敗だった。吸い込むより吐き出すほうが多いのだ。床を一通り掃除機をかけたら、いすの上のかばんやテーブルが真っ白になっていた。ハウスダストアレルギーで鼻は詰まるし肺は苦しくなるし。棚板もべこべこで、窓もしまりが悪い。おそろしいぐらいである。部屋の外 (共同利用部分) の便所は水洗のくせにやたらくさいし、シャワーは electric shower だとかでちょろちょろしか出ないうえ汚いことこの上なし。正直まいった。これは失敗したかもと思った。

しかしインターネットがあるということは、日本とつながるということだ。速度を測定(UKサイト)したところ、下り 1M、上り 256k である。日本では1Mなんて屁みたいなスピードだがイギリスでは速いほうといえる。

こっちは夜中の11:30ということは、日本は土曜の朝7:30。部屋に電話はないがインターネットがあれば『「ただTEL」で無料インターネット電話!!』がつかえるのである。久々に使ってみたが 050 番号にもちゃんとつながっていいかんじである。広告を見るのが大変だが、海外からなら使いでがありそうだ。電話で日本の妻を起こしてさっそく webcam で接続。

チャット用にMSN Messengerをインストールした。Windows Messenger の「ビデオチャットの開始」ではパケット落ちで顔がお化けになってしまうが、MSN Messenger にすると「webcamの送信」をお互いにして、別立てで「音声チャットの開始」を実行するようにすれば、化けないで顔が見られてなかなかよい。もちろん MSN 本体には何の用もないので、ツールバーはインストールしない。MSN トゥデイの表示もオプションでオフにできる。

しかし、webcam で話をしているとほんとに距離を感じない。しかもただというのがなんともいい。上り 256k あればチャットには困らない (実は同居しているほかの人が困っているのかも。でも許して)。こっちは夜でもう寝る時間だが、切るとさびしいのでつなげっぱなしで寝ることにした。ちょっと幸せである。