好奇心の轍

脳・心・人工知能といった、よくわからんものを研究するふりをしながら、日々と人生についてつらつらと考えている「たっきー」のブログです。
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2004/04/27 (Tue)

[英国] 為替手数料と旅行傷害保険料を一気に節約

海外旅行で一番節約したくなるのが為替手数料と旅行傷害保険料ではないだろうか。

ほかのお金は、まあ、現地の人も同様に払っているお金であるから高くても納得するのだが、海外旅行者だけにかかるこういう費用は実にもったいないと感じる。

なんとかならないかなあとずーっとネットサーフィンしていたら、なんともいい方法があることに気がついた。

なお、ここに書いた方法で何かトラブルが起こっても責任はとれませんので念のため。リンク先を参照して自分で話の怪しさを判定してください。

まずは旅行傷害保険料について。

イギリスは健康保険制度 (NHS: National Health Service) が発達していて、国民はだれでも自動的にサポートされる。しかし、海外からイギリスにくる人のNHSは1年以上の居住が条件だそうで (04/29 追記: 留学の場合は、6か月以上の計画なら最初からサポートだそうだ)、僕は対象外である。だからなにか考えないといけない。

一応、今回の旅行、滞在は最低3か月、うまく研究がすすむようなら6か月かそれ以上いる、というスタイルで考えている。しかし、保険の面では3か月とそれ以上ではぜんぜん違うのだ。持っているJCBカードには上限5,000万円の海外旅行傷害保険が自動付帯されているが、その期間は最高90日まで。それ以上の長期滞在の場合、最初の90日しか保障されない。残りの期間だけ掛け捨ての保険に・・・と思うが、そういうことはどこの保険会社もやってない。90日以降も保険を延長する可能性があるなら、最初の1日から掛け捨て保険に入ってないといけないのだ。留学@ほけんだと携行品だけでなく生活用動産 (現地の住宅内においてある物) も補償してくれる (Academic Visitor だけど使えるかと問い合わせたら、行き先が大学だからかOKでした) し、掛け金も安いのでよさそうである。しかし、3か月で2万円以上はかかる。まあ、しょうがないか、という気分であった。実はもっといい方法があったのだが、それについては最後まで読んでください。

保険料以上に気になるのが為替手数料の問題。

銀行で現金を作ると£1あたり12円程度のお金がかかる。トラベラーズチェック(以下T/C)にすれば£1あたり4円程度かかるが、別にT/C発行手数料が 1% かかるから、約6円である*1。現地でクレジットカードを使ったり、国際キャッシュカードで下ろしたりすると仲介するカード会社が 3% の手数料をレートに上乗せするので、やはり6円程度。現地でのショッピングなら例の恐ろしいカードがベストだが、問題は家賃などの現金が必要なとき。

まあ、為替手数料がかかっても、安い為替レートで買えればいいという発想であれば、ローソンのトラベラーズチェックの空港受け取りが便利そうだ。支払うまでは再注文OKというシステムがある*2ので、為替レートが安いときに注文しておけばレートの差額や手数料を補っても余りある。・・・と思ったのだが、成田空港の受け取り窓口が朝9時から夕方6時までしかやってないのであった。今回のフライトが朝9時発なので、これでは使えない。

シティバンク銀行なら、口座を持っていれば T/C 発行手数料はかからない。しかし、シティバンクはかの有名な口座維持料 (2,100円/月) を徴収するので、それを避けるには 50 万円 (2004/04 現在) も預けておかないといけない。それで 1% しか安くないのなら、あまり意味がないような感じである。

ところが、世の中いろいろ方法があるものだ。海外口座への道によれば、野村證券の外貨建て MMF を経由すると、為替手数料がかなり安いらしい。£1あたり1円というから、約0.5%の手数料になる。幸い、野村證券には口座を持っているので、これはけっこう使えるかもしれない。(04/28追記: シティバンクはキャンペーン中で、主要通貨の為替手数料を1円にしています。だからポンドについては野村證券に迷惑かけなくても0.5%が実現できるのでした。ドル・ユーロなら有効だけど、差が微妙で旅行者にはメリットなさそう)

*1 ヨーロッパではT/Cを現金に換金するときにも銀行に手数料を取られるという話があって恐ろしいが、イギリスに関しては American Express の T/C なら Lloyds で手数料無料で換金できるそうだ。

*2 無制限にはできない。というのは注文のキャンセルができないからである。再注文といっているのは、以前の注文は支払わないで自然消滅させることとして、新たに注文することである。しかし、未払い注文の上限は 50 万円なので、それ以上は再注文できない。

あとは、口座維持料よけの50万円をどこからひねり出すか、という問題である。ホームページには、シティバンクゴールドカードを作った人は口座維持料無料と書いてある。初年度年会費も無料だというので、ひとつの方法にはなるが、次年度からは12,600円も年会費がかかるのだ。今年だけでカードをやめればいいが、面倒であるし、これだけのためにカードを作ろうとはなかなか思えない。

と思っていたら、とってもいいことに気がついた。シティバンクゴールドカードに付帯されている海外旅行保険は、公共交通用具の代金支払いにカードを利用することが条件になっている。で、海外旅行中に初めてカード利用をしたら、その日から3か月の保険が自動付帯されるのだ。入国3か月後にこのカードを使ってちょろっと電車の切符でも買えば、JCB のカードとあわせて6か月の保障がつくではないか。ヨーロッパはカード天国、電車の切符をカードで買うことには何の問題もない。しかも保険料は無料である。なんとすばらしい。完璧である。なお、この技が使えるのはシティバンクだけではなく、三井住友VISAカードなども対応している。何枚も作ってちょっとずつずらしていけば1年ぐらいはなんとかなるのではないか。

残る問題といえば、クレジットカードの付帯保険だと病気治療の補償額上限が低いこと (シティバンクゴールドでも150万円) だが、僕は国民健康保険なので国民健康保険の海外療養費支給もあるし、組み合わせればなんとかなるように思う。

ps. 後で気付いたが、シティバンクゴールドカード所有者は (シティバンクの銀行口座がなくても) T/C 手数料が無料なのだった。しかし、キャッシュカードは便利だし、外貨建て残高から直接 T/C を作れるので、レートがいいときにインターネットバンキングで外貨預金にお金を移して、後で都合のいいときに T/C にできる。ですから依然としてシティバンクの銀行口座を持つメリットはあると思う。

シティバンクカードのアフィリエイトというものを使ってみました。上の情報が有用だと思った方はこのリンクをご利用のうえカードに入会していただければ幸いです。下のカードの海外旅行保険はすべて公共交通乗用具の支払い利用後3か月です。情報は2004年5月現在です。
シティバンクゴールドカード。年会費12,600円 (初年度は3か月以内に3万円使えば無料)。海外旅行保険は最高1億円です。傷害・疾病治療150万円、携行品30万円、第三書への賠償責任保険も3,000万円ついています。25歳以上、年収400万以上。
シティバンク・ノースウェスト提携ゴールドカード。入会キャンペーンマイルがもらえますのでマイルをためている人にはいいかもしれません。年会費 18,900円 (初年度半額。3か月以内にに3万円使うと無料)。保険・入会条件は同上。
シティバンクドルカード。直接リンクできなかったので左下の [カードラインナップ] から選んでください。シティバンクの米ドル口座から直接引き落としできるので、為替手数料を節約したり、レートがいいときにまとめてドルにしておいたりできます。ただし国内では使えません。年会費はUS$105 (初年度は3か月以内に$300使えば半額)。保険・入会条件は同上。ゴールドカード扱いです。
エリートカード。年会費6,300円 (初年度は3か月以内に3万円使えば無料) 。ゴールドカード扱いなので、口座維持手数料無料です。女性向けとなってますが男性でも問題なく作れます。海外旅行保険は最高5,000万円です。傷害・疾病治療100万円、携行品30万円はありますが、賠償責任は保障されません。20歳以上。
信頼のブランドシティバンクカード/大切なのはあなた様からの【信頼】です クリアカード。年会費が永久無料です。そのかわりゴールドではないので、銀行のほうの口座維持手数料は無料になりません。海外旅行保険は最高1,000万円ですが、傷害死亡保険額は気にせず、利用率の高い傷害・疾病治療100万円、携行品30万円があることを重視すべきでしょう。賠償責任は保障されません。20歳以上で年収200万円以上、または18歳以上の学生(高校生除く)。
本日のコメント(全4件) [コメントを入れる]
yoshinag (2004/04/29 (Thu) 03:54)

僕は入っていませんでしたが、健康保険については John から、<br>http://www.endsleigh.co.uk/<br>というのを紹介されました。大学の建物にも入っています。<br>海外用の長期の旅行傷害保険は幾つかあったのですが、期間が不定だとやりにくそうな感じがしますね。

たっきー (2004/04/29 (Thu) 12:18)

ありがとうございます。上述の「留学@ほけん」は、期限切れ前なら延長手続きができるので、悪くなさそうでした。また、endsleigh の保険も、渡英後に加入できるというのがいいですね。歯科治療はOK、ノイローゼはダメなど、微妙に日本の保険と異なるのも興味深いです。

りか (2007/03/10 (Sat) 23:36)

はじめまして。<br>海外送金のために両替をする手段としてFXの外国為替証拠金取引も考慮に入れられるかなぁと思い、自分のブログで紹介しています。<br>http://mm2h.blog87.fc2.com/blog-category-5.html<br>また、クレジットカードについて来る海外旅行保険についても書いてみました。<br>http://mm2h.blog87.fc2.com/blog-category-7.html<br>宜しければ参考にご覧ください。

佐藤 (2007/12/19 (Wed) 05:22)

FXは売りと買いまたは買いと売りの往復が絶対条件なので<br>りかさんのブログは…<br>責めるわけじゃないですがアフェリエイト目的でも<br>勉強してから紹介するべきと思いますよ

> ネットde保険@とらべる:海外旅行保険は三井住友海上 (2006/04/21 (Fri) 11:08)

従来の保険に比べ、全体で約30%OFF!&業界初のリピーター割引もあります。また、弁護士費用、テロ対応費用、ペット預入延長費用、緊急歯科治療費用など、新特約も創設され、とても良い商品だと思います。よろしくお願いします。