好奇心の轍

脳・心・人工知能といった、よくわからんものを研究するふりをしながら、日々と人生についてつらつらと考えている「たっきー」のブログです。
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2004/06/27 (Sun)

[英国] Stonehenge 旅行記

更新遅れててごめんなさい。最近忙しくなって。

結局、直前になって yoshinag 大先輩も参加することに。Old Sarum も Avebury も見てないんだそうだ。車で行くよーといっていたら、じゃあもうちょっと足を延ばして Dartmoor National Park まで行きたいなーとのこと。いいよーということで1日延長してレンタカーを借りることになった。Gatwick Airport までいき、レンタカーを借りる。yoshinag 君は国際免許を持って来てないので、地図係担当。僕の運転でおっかなびっくり走行開始。

イギリスは左側通行、右ハンドルなので日本と同じ。ヨーロッパやアメリカに比べ楽である。運転のなにが大変って、マニュアル車ってことと、ラウンドアバウト (いわゆるロータリー) である。マニュアル車は免許取って10年間に1時間しか運転したことがない (そのときも悲惨だった) ので、まあ今回も推して知るべし。ラウンドアバウトも方向確認、減速、合流、車線変更、方向指示と短時間でやたら忙しい上にマニュアル車で坂道発進になったりするとかなりしんどい。しかも日本なら信号があるような交差点がたいていラウンドアバウトなのだ。街の近くでは2kmぐらいで5個ぐらい連続でラウンドアバウトだったりする。

マニュアル車には最後まで慣れなかったが、ラウンドアバウトはそのうち慣れた。慣れてみると、信号で足止めをくわないぶんスムーズな気もする。北海道東部みたいにだだっぴろくて、信号をおくほどじゃないが事故が多いみたいなところには、構造改革特区でロータリーをいっぱい設置したらいいんじゃないかと思ってしまった。ヨーロッパ風の街づくりということでクルマ観光の人も呼び込んだらけっこういけるんじゃないかなあ。

途中かなり道に迷った (viamichlin のガイドがわかりにくいうえにUターンする場所がないのだ) 結果、順番を変更して Salisbury の Old Sarum を見学。ここもおおむかしはストーンサークルだったらしいのだが、中世にはその地形から城が建てられ、今はその残骸だけがのこっているという。なかなかまったりと楽しめる。

その後 Stonehenge を一応外から見てようかということになり向かったが、道路工事と交通渋滞のコンボに阻まれ、車窓から遠くに眺めた後は誘導されるがまま Bath まで来てしまった。風呂の語源になった由緒ある地である。時間が遅くてローマ時代の浴場とかは見れなかったが、外から見ただけで満足。

寄り道しつつ Stonehenge にたどり着くと、すごいことになっていた。Stonehenge 横の国道が通行止めになっていて車は全部臨時駐車場に誘導される。臨時駐車場と言ってもただの芝生。そこにものすごい量の車が次から次へと流れ込んで行く。なんかただごとではないイベントの雰囲気である。

車を止めて Stonehenge まで歩く。途中には大量の簡易トイレ、移動式の食べ物屋、そして警備の警官。2km ぐらい歩くとようやくご本尊とご対面。近づくとでかいー。普段は触れないのでぺたぺた触ってみる。しかしそれ以上に人が多いー。ストーンサークルの中で音楽を奏でたり、お祭りです。あとでラジオで聞いたら 19,000 人いたそうです。すげえ。

車に戻って朝まで仮眠して、日の出1時間前にまた行く。まだお祭りだよ。ストーンサークルの中はひどい混雑なので、少し離れた場所で日の出とストーン返事が重なって見えそうな場所を確保。天気は晴れだったが地面のそばは霧がかかっていて、太陽を拝めたのは予定より17分後の午前5時15分でした。うーん、、、まあこんなものか。

満足したので出発し、Woodhenge 経由後 Avebury に向かう。しかし後少しというところでタイヤを縁石にこすってしまいパンクさせてしまった (^^;) やっちゃったーすまんーってかんじだけどどうしようもないので、近所の農家に飛び込んでレスキューに電話させてもらう。90分後に到着したレスキューは車の後部から工具とスペアタイヤを取り出して交換してくれました。なんだ自分でもできたじゃん。でもわからんかったからしょうがないか。農家のおばさん、その節はお世話になりました。

そんなこんなで到着した Avebury は思ったより良かった。なんか村とストーンサークルが共存している感じがいい。人が少なくてのんびりしているし、ストーンサークルといっしょに羊が放牧されていたりしてなんかちょーまったり。入場無料だしお土産屋も充実しているし。1時間ぐらいのんびりしました。

その後、どうしようか悩んだけど、当初の予定どおり Dartmoor 国立公園に行くことに。しかしスペアタイヤなので時速80km以上出せない。思ったより時間がかかった・・・。しかしここの眺めはすばらしいこと。広大な公園の起伏のなか自分の走る道がひゅーと延びている。ほんとうに映画か車のコマーシャルに出て来そうな風景である。来てよかったねー。車で来た方が絶対楽しい。

てなわけで、短時間ながら Dartmoor を堪能した後、スペアタイヤでちんたら帰ったのでした。帰り Portsmouth でガイドブックに載っているインド料理屋を探したりしていたら到着は深夜になってしまい、家で寝てから翌日返した。車を返す時に Is Everything OK? と聞かれたので No, it's damaged と (この質問に No って答えたの初めてだ)。簡単な事故報告書を書かされたが、免責ゼロになる保険を払っていたので請求はなし (日本なら No operation charge とかあると思ったんだけど、なかった)。まあ、よかったー。でも今度から気をつけよう……。

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Old Sarum の城の残骸

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Bathの町並み

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Castlecombe の古い町並み。これで町の半分ぐらいという小さな町

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Stonehenge、夜11時。人がすごい。端には警官もいる

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Stonehenge、朝4時半。すごい人だかり

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霧の上に日の出。これを見るためだけに・・・

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霧にかすむ Woodhenge。昔は木でできた遺構があったらしい

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Avebury。円の中心 (写真右側) が村の中心。石の中をみんな気楽にお散歩

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Dartmoor 国立公園の Hounds of Baskerville。同名のシャーロックホームズの小説の舞台にもなった。上るのすっごい怖かったけど 360 度の視界は快感。どっちも Yoshinag 君が写ってます

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Dartmoor をクルマでドライブ。もっとずっとすてきなとこがいっぱいあったけど写真に残ってない。というか、この爽快感は写真じゃ伝わらない。