好奇心の轍

脳・心・人工知能といった、よくわからんものを研究するふりをしながら、日々と人生についてつらつらと考えている「たっきー」のブログです。
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2005/10/17 (Mon)

[日常][提案] 缶入りコーンポタージュ

冬になると自動販売機に現れるホットの缶入りコーンポタージュスープ。そんなに飲むわけじゃないが、飲むとほっこりするので好きである。とくに入っているつぶつぶコーンがうまい。

今日の帰り、つかれていたのでなんとなく自販機で缶入りコーンポタージュを買い、電車で飲んだ。コーンポタージュの缶は小さめなのですぐに飲み終わってしまう。今日は昼ご飯も少なかったし、うーんもうちょっと飲みたい。缶の中にはうまそうなコーンが7〜8粒残っていて、缶を傾けると飲み口のそばにちょんちょんと顔をのぞかせる。

缶を開ける前によく振るとか、缶をまわしながら飲むとか、粒を残さないテクニックはいろいろあるわけだが(で、実際にまわしながら飲んでたんだが)、こうなってしまうとどうしようもない。

うりゃ、と反動をつけて口に注ぎ込もうとするが、失敗。2〜3回やっても何も出てこない。

いつもならこのへんであきらめて捨てるのだが、今日はどうもそういう気になれない。電車の中で缶を捨てる方法がないからかもしれない。

缶にティッシュを当てて逆さにして振ってみるが、残りの汁が出るばかりで粒が出てこない。指をいれてほじり出そうかとも思ったが、汚いし、缶の切り口でケガをしそうである。箸かフォーク、あるいは缶切りでもあればいいのだが、電車の中でそんな物があるはずもない。

何度も反動をつけて口に注ぎ込もうとするが、失敗。口の上で逆さにした缶の底をたたくが失敗。しまいには首が痛くなってくる。

だんだん周囲の視線が気になってくる。それほど混んでない車内で、どうみても缶入りポタージュの残った粒にご執心なのがバレバレじゃないか。いかにも貧乏臭い。もうやめよう、と思うのだが、いったんカバンにしまった缶をまた出して眺めてしまう。目の前にあるつぶつぶに手が届かず、猿になった気分である。

10分以上も格闘して、だんだん空しくなってきて、もうあきらめて更新も滞っているブログのネタにしてどうしたらいいのかみんなに相談しようと思った、そのときに、完璧な解決策が頭に浮かんだ。

缶のプルトップタブを何度か折り曲げると、ぽろっととれる。これが簡易スプーンになるじゃないか。

缶の飲み口に寄せたコーンを、プルトップで一粒ずつすくいとる。というか、缶の口のフチに沿って転がす感じであるが、確かに缶の外に出すことができる。ちょうどプルトップの折り取った鋭利な切り口がコーンに刺さっていい感じである。そして、一粒ずつ味わう。とっくに冷え切ってはいるが、うまい。なんともいえずこみ上げる勝利感。

周囲の視線を微妙に感じながら、僕はコーンを最後の一粒まで味わったのであった。

本日のコメント(全2件) [コメントを入れる]
あまてらす (2005/10/18 (Tue) 16:52)

コーンポタジュー缶の分析がすごいなぁ。こういうところにタッキーの凄さがあるのかもしれない・・。

らんらん (2005/10/31 (Mon) 20:37)

急に寒くなりましたね。風邪などをひかないように体調に気をつけてね。